コエンマ

-静かなる革命家-

 コエンマさまって最初の頃は、父親兼上司のエンマ大王にまったく頭があがらない、仕事熱心で苦労性の中間管理職で、クールなふうを装っているわりには結構、人がよい方だよなあ、という印象しかなかったんだけど、途中で見事に化けましたわね。
 暗黒武術会編でいきなり人間界ヴァージョンで現れた時には、「おおっ、すごい美人じゃないかっ!」ってなもんで、かなり喜んだんだけど、霊界ヴァージョンだってパタリロみたい(笑)ですっごくカワイイ!
 このコエンマさまのことで、私が初めて「おおっ」と思ったのは、暗黒武術会編で幻海師範に死なれて落ち込む幽助を、コエンマさまが激励に来るシーンだった。
 「オレがもう少し早くついてりゃ…」と悔やむ幽助に、コエンマさまは「お互いが生命かけて我の張り合いやってるときに、どのツラさげて横やりいれる気だったんだ」と怒った時、あの戸愚呂・弟と幻海師範のやりあいを「我の張り合い」と割り切るなんて、本当に個人の尊厳を大事にしている大人だからこそできる芸当だよなあ、と思って、「ああ、この方ってやっぱり大人なんだなあ」と感心した記憶がある。
 その後、幽助に命を賭けてみたり、仙水と無理心中(?)してみたり、幽助にくっついて魔界に行ってみたりで、「任務第一の仕事熱心な方」という印象はどんどん崩れていき(いや、最後まで仕事熱心には違いなかったが……)、あげくに霊界で“クーデター”を起こした時点で、「結局、この方は愛に生きているのね」ということがわかって、私はたいそう満足した(なんでそれで満足したのか? と尋ねられても困るんだが、とにかく満足したんだい!)。
 私ってば、こういうケナゲなキャラクターがホントに好きなんだな……。


 コエンマさまは、生まれた時にはすでに人生のレールがきっちり敷かれていて、そこからはずれることを許されれなかったし、多分、自分からはずれようともしないで700年も生きてきた。
 で、レールから脱線しないでそんなに長いことやってきた理由を考えてみたんだけど、コエンマさまってのは多分、“エンマ大王の息子”という立場以外の生き方を選ぶ、という発想そのものを持ってなかったんじゃないかな、という気がする。
 生まれる前からすでに立場を決められ、生き方を定められ、義務を負わされ、“コエンマ”という人格を必要としていた者はなく、霊界の中にあって“エンマ大王の息子”以外の何者でもなかったコエンマさまが、自分が“コエンマ”という自我を持つ存在である、というひじょうに根本的な事実に気づくことがなかった、というのはものすごく間が抜けていて、ものすごくおいたわしい話である。
 よく考えてみると、この方は義務は大量に背負わされているくせに、権利や自由をほとんど持っていなかった。
 職業選択の自由(霊界にこういう概念はあるのだろうか……)もなけりゃ、行動の自由もなく、エンマ大王という越えることのかなわぬ巨大な壁に阻まれ、未来を夢見る自由さえなかったんじゃないかと思えるほどだ。
 霊界ってのは、魔界や人間界とは違って、魂を管理し、その行き先を決定するという確固とした役割を担った界で、その性質上、界全体の意志統一というものがものすごく大事なんじゃないかと思うわけで、そんなところでは個人の自由よりも界全体の秩序が優先されるのが当然で……まぁ、よく考えてみれば皆が皆、それぞれに自由がないというかなりかわいそうな界なんだな、と考えるんだけど、その中でもとびぬけて自由がなかったのがおそらくコエンマさまで、この方は霊界においてずいぶんと高い地位にありながら、わりと権力を持っていなかった。
 重大な問題については、霊界会議やらエンマ大王やらにおうかがいを立てなければならなくて、個人的な裁量権は小さかったようだし、霊界特別防衛隊の大竹隊長にも丁重でいながらものすっごく軽んじられた対応を取られていたから、おそらく、霊界の連中がコエンマさまに期待していたものは、すぐれた指導者というよりは、有能な官僚としての能力で、独断専行なんかやられちゃかなわない、というところだったんだろう。
 要するに、コエンマさまってのは、やらなきゃならないことと、やっちゃいけないことを大量に押し付けられていたくせに、やりたいことはやらせてもらえない、というとってもお気の毒な立場にいた方だったんだなあ……よくグレなかったよなあ……でも、グレるよりコワイことになったような気も……(笑)。


 仙水は“正義の名のもとに妖怪を殺してきた自分”に疑問を抱いた時、コエンマさまに対して、「人間は生きる価値があるのだろうか? 守るほどの価値があるのだろうか?」という問いをぶつけたという。
 コエンマさまは一体、この質問にどう答えたんだろう?
 ああいう仕事をずっと続けていて、人間のもっとも醜い部分もみつめてきた方だ……人間が善いものだけで構成されてはいないことなど、おそらく仙水以上に知っている。
 しかし、コエンマさまは決して人間に絶望してはいなかったし、どちらかといえば親人間家(……っていう表現は変か?)のような感じがある(この方は人間たちを見下ろす場所で生きているくせに、人間たちを見下すような態度を見せたことがない)。
 私は思うんだが、コエンマさまは、「人間は守るほどの価値があるのか?」という思いよりも、「自分たちには人間を裁くほどの価値があるのか?」という思いの方を、強く抱いてたんじゃないんだろうか?
 連載の最後の部分でわかったことだけど、霊界には権力闘争も宗教対立もあって、あまり人間界と変わらないことをやっている。霊界は天国でも地獄でもなく、コエンマさまは神でもなければ救世主でもない(実際、霊界と魔界が全面戦争をやったら魔界が勝ってしまいそうな気もする)。要するに、霊界人たちは万能ではなく、ごくごく非力で、ただ人間たちが持たない特殊な能力と責務を持っているというだけの人々なわけで、「自分たちは人間や妖怪を裁けるほどエライもんじゃない」という考えを、コエンマさまが持っていてもおかしくはないんじゃないんだろうか?
 それでも、霊界の存在理由は、人間や妖怪の魂の行き先を決める、という一事に尽きるわけで、コエンマさまはその仕事自体を否定することはできない。だいたい、コエンマさまが「こんな仕事やめる」と言ったところで、誰かが代わりにそれをやるだけで、現状にはまったく変わりはないんだから、あまり意味はない。
 これはたいそうなジレンマなんじゃないかと思うわけだけど、コエンマさまは最終的に、霊界にしかできないことは霊界でやり、霊界がやらなくてもいいことやるべきではないことはやらない、という線を引くことで彼なりに決着をつけたみたいだ。
 「霊界のモノサシで裁かれたくない」という気持ちはわかるけれど、モノサシをつくって裁かなければならない方も大変なのよ、きっと。


 コエンマさまは、父親であるエンマ大王の不正を暴き、霊界トップの地位を奪い取った。
 コエンマさまが単純に霊界トップの地位と権力が欲しくて、父親に造反したとはとても思えない(霊界のトップになったって、責任と仕事が増えるだけで、コエンマさまがそんなものに魅力を感じていたとはとてもとても……)。
 そして、父親の不正を許せない、という単純な正義感から、そのようなことをしたとも、私は思わない。
 “革命”というものは、世の中の矛盾が許せないとか、公正でない政治が許せないとか、そういうご立派な理由だけでは成功しないもんだと私は思う。
 歴史的に見ても、国家の内部から革命が起こる(外部から意図的に起こされる革命もあるので、とりあえず断りを入れておく)理由というのはたいがい、「欲しいものが手に入らない」という不満であったり、「大切なものを奪われた」という怒りであったり、「自分がやりたくないことを強制された」という憤りであったりするんである。
 要するに、国家というシステムのために自分の欲しいものが手に入らないのならそのシステムそのものを変えてやれ、大切なものを奪ったシステムなんか壊してしまえ、個人的に許し難いことをおしつけるシステムの存在なんか許せない、というかなり私的な感情だけが、巨大なシステムを崩すパワーを持っていて、理想やら思想やら正義といった大義名分は、便宜的に適当にくっつけられるもんなんだと、私は考えているのだ。
 そして、コエンマさまが“革命”を起こした理由もまた、怒りや憤りであったに違いないと私は思う。


 コエンマさまが父親に疑惑を抱いたのは、仙水の失踪直後であったという。
 すると、コエンマさまはたったひとりで、密かに地道に激務の合間を縫って、10年間もこつこつと調査を続けてきたことになる。
 これはまさしく執念としかいいようがない行動で、その10年間の執念を維持し続けるパワーを生み出したものは、多分、「真実を知りたい」という欲求だった。
 真実を知らされず、ただ黙って自分の任務を忠実にこなしていろ、というおしつけを受け入れられるほど、コエンマさまは自分と自分の仕事にプライドがなかったわけではなかった。
 コエンマさまの性格を考えれば、罪を罪と自覚したうえでそれを犯すことと、罪を罪と知らずにそれを犯すことは、どちらも同じ罪と認識するはずだ。「知らなかった」という言い訳を、きっとコエンマさまは使わない。無知もまた罪であるからだ。
 真実を知り、それを承知したうえで、霊界の決定に従うのならば、それはそれでいい。暗黒武術会の罪を知りながらも、その効用の大きさを認めたうえで、開催を納得していたように。
 もし、自分が罪を犯しているのなら、自分が犯した罪のすべてを知りたい。自分がやってきたことの真実と意味を知りたい。操られるのなら、すべてを納得したうえで操られたいと……コエンマさまは考えたんだと私は思う。
 まったく、仕事のためなら自分の手を汚すことなんかまったく平気、という態度を見せておきながら、かなり繊細だし潔癖だよねぇ、この方(そのうえ、きまじめで律儀で健気……苦労ばっかりしょいこむタイプだな)。


 黒呼さんが霊界探偵をやめた時は、すぐに仙水が後を引き継いでいるのに、なんで、仙水と幽助の間が10年も空いてしまったんだろう?
 そこには、コエンマさまの思惑が入り込んでいるんじゃないかと、私は推測する。
 霊界探偵という役目を背負ったがために壊れてしまった仙水の影を、コエンマさまはひきずり続けていて、仙水の二の舞をさせる者を選ぶのがイヤで、さらには、霊界側に妖怪犯罪に間する不正をしているという可能性があるということは、霊界探偵に無意味な仕事をさせてしまう可能性もあるということで、そんなことをさせる者を選ぶのもイヤで、霊界探偵の座を空席にしっぱなしにしてたんじゃないんだろうか?
 それでも、幽助を霊界探偵にしたのは、多分、「こいつなら仙水と同じ轍は踏まないだろう。いいように他人に利用されたりしないだろう」という希望を幽助に抱いたためだと思う。
 「人間界の平和は人間が守るべき」が基本だから、霊界探偵は必要だったんだろうな。
 たとえ、霊界で妖怪犯罪に間する不正が行われていても、人間界における妖怪犯罪がゼロになっているというわけでもないんだから……。
 コエンマさまってさ、ものすごく仙水を大事にしていたんだと思う。
 入魔洞窟で、魔封環をたてにして、仙水に計画中止を要求した時、仙水が思いとどまることを願いながらも、それはあり得ないって思ってたんだと思う。だから、「共に地獄におちよう」なんてこと考えながら、答えをきかないうちからあきらめきったような顔して、実際に計画続行を決められた時も、「ああ、やっぱり]って感じの顔してたもんね。
 コエンマさまは、最初っから、みずからが張った結界にみずからと仙水を閉じこめるつもりで、入魔洞窟にやってきた。
 多分、再会した仙水を見て、説得は無理と判断して、だけどやっぱり仙水も幽助も大事だったから、幽助と人間界を傷つけず、仙水も殺さずにすむ方法を懸命に模索して、それで、わざわざエンマ大王の許可まで得て、そうとうな覚悟をもって、かけつけてきたんだろうな、って思うと、本当に痛々しい。
 それで、そんだけ苦労しても、仙水やっぱり気持ちをかえないし、幽助やっぱりバカだし(苦笑)、あげくに目の前で死んじゃうし……なんかもう、これ以上はないってぐらい悪いことばかりが重なって、あの時のコエンマさまときたら、不幸のドン底状態だったわね。
 それだけに、魔族に転生した幽助、見た時の反動がものすごくって、コエンマさまにしては前にも後にもこれっきりというハイテンションな状態になってたな(そのハイな気分にのっかって、父親を捨てて、プーに乗って、幽助と魔界ヘカケオチしちゃうし(大笑))。
 だけど、そんだけハイな状態になってても、仙水を見るとやっぱりシュンとなってしまう。
 幽助が生き返ったことを喜び、すごく楽しそうな4人組の横で、コエンマさまだけが、せつない瞳で、じっと仙水をみつめていたね。
 死んでしまった幽助を前にして、コエンマさまは「ワシにはもう止められん。その力も資格もない」と言ったけど、「力」はともかく「資格がない」ってのは、そうとう落ち込んでるよね。この時点で、コエンマさまは幽助の上司であることをやめちゃったんだな。多分。
 コエンマさまは、自分には幽助と仙水を止める力と資格がないって思ってる。だから、本当は仙水にすがりついてでも止めたいんだろうけど‥…・ただ黙って仙水をみつめることしかできない……本当にお気の毒。
 あげくに、仙水が死んじゃって、駆け寄ろうとしたら樹さんにはばまれちゃうしね……結局、死んでさえも仙水に触れることができなかったわけだよ、コエンマさまは(樹さんのあの対応は、恋人が死んで正妻さんが遺体を引き取りにきたけど、死んだからには私だけのものよ、ってなもんで遺体にしがみついて離れない愛人さんのようだ)。
 仙水は霊界へ行くことを拒み、その魂は樹さんに握られて、コエンマさまは仙水に自分のやってきたことを徹底的に否定された格好になる。
 大事だった仙水を失い、おまけに今までやってきた仕事さえ否定されて、コエンマさまはボロボロ。唯一の救いは、幽助が「コエンマは最善をつくした」って言ってくれたことかな。
 そんな状況で、コエンマさまが「どうしてこんなことになったんだ!」ってぶっちぎれても、不思議はないよねー。
 コエンマさまは、どうして仙水はあそこまで追いつめられなければならなかったのか、どうして自分は仙水を失わなければならなかったのか、と自問自答し、このままでいけば、いつか幽助も失うことになるかもしれないと思い、その仮説におびえたんじゃないかと思う。
 おそらく、コエンマさまに10年間も調査をさせたのは、仙水が象徴する“過去”だったけれど、その結果を利用して、霊界上層部を告発しエンマ大王を罷免する、という決意をさせたのは、幽助が象徴する“未来”。
 コエンマさまは、自分が仙水を霊界探偵にしたがために、仙水を壊してしまったと思い込んでいた(まぁ、それは結果的に真実なんだが)。
 だがもしも、霊界が意図的に妖怪による犯罪を起こしていなかったならば、仙水の闘いも確実に数が減っていたわけで、仙水は人間のせいで壊れたのではなく、霊界の利益のために壊された、という解釈もできる。
 仙水の苦しみも、その苦しみを仙水に背負わせたこと、そしてその苦しむ仙水に何もしてやれないことに対するコエンマさまの苦しみも、すべては霊界が与えたものだった可能性があるわけだ。
 そして、そんな霊界をコエンマさまは許せなかった。
 コエンマさまは、仙水を失いたくなかった。けれど、仙水はコエンマさまの前から姿を消してしまった。
 そして、仙水と同じくらい大切にしていた幽助もまた、魔族になってしまった、という理由から霊界から命を狙われることになり……コエンマさまは再び、霊界のために大事な者を失うかもしれない、という状態に追い込まれ……そして、幽助は魔界へ行くために、コエンマさまの前から姿を消した。
 多分、それはコエンマさまにとって、すごく許し難いことだったんだろう。
 コエンマさまは、幽助が魔界に行く際に、「これで霊界は労せずしてお前を抹殺できたわけだ」と、自嘲気味に言い捨てた、と幽助が言っている。
 幽助がわざわざ「自嘲気味に」と注釈をつけるほど、コエンマさまの態度は露骨だったわけだ(もっとも、コエンマさまのその時の表情は「自嘲気味」というよりは、「さびしそう」という感じがするんだが……)。
 きっとコエンマさまはコエンマさまなりに、霊界が幽助にちょっかいを出そうとしているのをなんとかやめさせようと、孤軍奮闘してきたんだろう。それなのにそれなのに……幽助はコエンマさまの努力を全部パーにして、あっさりと魔界行きを決めてしまったのだ。
 霊界に対しては「なんで魔界の言いなりになるんだ」という気持ちだろうし、幽助に対しては「ワシの気も知らんで、喜んで魔界に行くのか」という気持ちで、自分に対しては「結局、幽助に何もしてやれなかったじゃないか」という気持ちで、それがぐたぐたにいりまじって、めずらしく幽助にあたるような台詞を吐いてしまったんだろうな。「言い捨てた」ということは、きっと、これだけ言って後はもうブスッとして立っていただけだったんだろうな。……と、いろいろと想像してしまって、なかなかに深いヒトコマである(コエンマさまが初めておとなげないところを幽助に見せたシーンだよな……)。


 自分の手元から、仙水と幽助を失わせたのは、自身の非力であると、コエンマさまは悟った。そして、それを再び繰り返さないために……自分がやりたくないことをやらなくてもいいことにするために、霊界のシステムそのものをつくりかえ、父親を排除するという手段が必要になったので、コエンマさまはそれを実行しだけなんだと思う。
 仙水は決して取り戻せない。自分が仙水に対して犯した罪は取り返しがつかない。仙水のことは、誰も動かすことのかなわない“過去”になってしまった。
 けれど、幽助は違う。コエンマさまは幽助のために、何かを為すことができる。
 実際、コエンマさまが魔界の扉を開いてくれたおかげで、幽助は魔界と人間界を自由に往来できるようになった。
 仙水は手遅れだったけれど、幽助には間に合った。
 犯した罪はなかったことにできないけれど、これから先、同じ罪を犯さずにすむことはできるんである。
 コエンマさまの結論は、多分、幽助と同じ。「何も捨てない。しがみついてでも守る」。
 自分が守るべき霊界、生まれながらに背負っていた責任、自分で選んだ大事な者たち、自分の幸せ……どれも捨てない。全部、等しく守って生きるために必要な力は、どんなことをしてでも手に入れる。
 その決意が、コエンマさまにあれだけ大きな親離れ(?)をさせたんだと、私は思う。
 コエンマさまは、自分自身が幸せになるために“革命”を起こした。……それはものすごーくまっとうなことだと私は思う。


 コエンマさまって、幽助とはまた違った形ですっごく強い方だね。
 やさしくて、強くて、綺麗。人間界ヴァージョンの見かけなんか、すっごくはかなげだけど、実はしたたかでしなやかで、結構、打たれ強い。自分に厳しくて、身内にあまい。情けなくって、かわいくて、リアリストに見せかけたロマンチスト(ここらへん、ちょっと蔵馬と同類だな(笑))。基本的には穏やかな方なんだろうけど、すっごい強情で、忍耐強く、執念深い。静かに激情を燃え上がらせるタイプ。
 すぐれた革命家が、すぐれた指導者になるとは限らないけど、コエンマさまなら大丈夫だと思う(我慢強いから(笑))。
 それでもまあ、コエンマさまってば、エンマ大王のことを心底、嫌ってるというわけじゃないようで……複雑だろうなあ……。
 仕事もすっごいハードみたいだし、クーデターとか起こされちゃうし、本当に、コエンマさまは苦労ばっかりの一生を送りそうな気がする。
 まあ、この方には、「おからだ大切に、がんばって愛を貰いてください」とエールを送るしかないでしょう(大笑)。

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